春はどこからやってくる?

(2017年2月7日 さる吉)

 立春を過ぎ、季節は着々と春へと移り変わっています。

 本日2月7日は、南岸低気圧が本州を通過して、西高東低の気圧配置に。いわゆる冬型といわれている配置です。今日の安中は余寒を感じさせる北風が強く、冬将軍がまだまだ頑張っている模様です。

 ところで、春はどこからやってくるのでしょう? 冬が北風ならば、夏は対極的に南風(?) … とすると、春は東風? たしかに、人が「春らしくなってきたな~ ♪ ウキウキするな~ ♪ 」と感じるころには、暖かな風「春一番」が吹きますね。春一番が吹く時の目安は、立春以降、日本海に温帯低気圧が位置する時。低気圧に吹き込む風で、本州は東南東~西南西の暖かい風が吹く場となります。この暖かい風も、“東風の成分”を含んでいる…ということです。

 また、一年の季節の移り変わりを細分化した七十二候というものに、『東風解凍』(はるかぜ こおりを とく)という言葉もあるんです(新暦2月4~7日ごろを言い表す言葉)。 読んで字のまま、東風が冬の寒さや、固くなった物、水面の氷をじわりじわりと解凍してくれるころ…。ちなみに東風を『こち』と読むこともあります。

 こんな言葉から考えると「春は東からやってくるのかな」と、想像を膨らませています。そして『東風解凍』のまさに今頃、早速、足元から春の息吹きを感じました。

 フキノトウが固い地面から顔を出し始めています!! 余寒が続く一方で、春はもうすぐそこまで来ていました。これからも先人の知恵を学び、暦を楽しみたいさる吉。そして、皆さんにも楽しんでもらいたいです。

 さて・・・皆さんの春はどこからやってきましたか ?

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