磯部温泉街の壁画は・・・
(2015年2月16日 ふみふみ)
磯部エリアに最近できた「見晴らし公園」の近くに、道路の側面に描かれた巨大壁画があります。この壁画は近隣の酒店の娘さんが美術大学の学生のころ、子供会の子どもたちに「好きな絵を描いていいよ」と下絵を描いてもらい、友人の美大生有志とともに仕上げた作品です。平成15年の7月から8月にかけての2週間、美大生は磯部に来て、壁画制作の作業を行いました。道路側面は苔が生えて、大変汚れていたため、ホースできれいに洗浄した後、白いペンキで全体を塗装しました。温泉組合では壁画作業の足場を組んだり、学生の宿泊に空き家を利用できるよう手配したり、めぐみの湯などを利用できるよう支援しました。この年の夏は雨の日が多かったので、作業も大変だったといいます。壁画をよく見ると「侍」「富士山」「杉の木」「温泉マーク」など、子どもたちの筆のタッチが夢を膨らませます。
その後、平成25年に再度、美大生だった人たちが磯部を訪れ、壁画をきれいに洗浄してくれました。「壁画同窓会だね」と言いながら作業を進めたそう。『作ったら、ハイ終わり』ではない活動は心を豊かにします。当時の若者たちによって生まれた作品を大切にしていきたいですね。
少しわかりにくい場所ですが、磯部温泉を訪れた時には、壁画作品をぜひ見に来てください。
取材 / ボランティアサポーター・ふみふみ