?後閑城…攻めたカモ?! ~ Anna 鴨×旅 Vol.4~

(2016年6月1日 お使い アリさん)

 気がつけば、もう6月。でも、でも…まだ続く『後閑城址公園』の鴨×旅。
今回ご紹介するのは後閑城址の西郭と北郭でござる。

後ろに見えるのが北郭

後ろに見えるのが北郭

 本丸から西郭へと下りる階段状になった坂道に立つと…とても眺めがいい。本丸と第1西郭の比高は約11m、第1と第2は約5m、第2と第3は約4mと、段々畑のような感じだ。この西郭の土塁には、攻めて来た敵を側面からも攻撃できる「横矢掛かり」がみられるという。第1西郭の横から本丸の塁に沿って、北第1堀切への道が続き、その先には北第2堀切、北郭(発掘資料では北第3郭)などがある。

西郭へ下りる道

本丸近くからのながめ
 
 発掘調査時の資料によると、北第1堀切、第2堀切は『後閑城の最も特徴的な部分』。南北の尾根を大きく断ち切ったこれらの堀切について、『各堀切とも底面は平坦で、段を持ちながら西に下がっていく。〜中略〜 現状が当時の状況を良く示しているといえる』と説明されている。ただ、北第2堀切にあると考えられていた郭をつなぐ「土橋の遺構」は、調査で確認できなかったそうだ。

第2堀切から北郭望む

 「こちらからの眺めも、いいねぇ」
 「南郭からとは、景色が違うでござるョ。
ここから見ると、堀切や北郭の構造もよく分かるカモ〜」
 あずまやのある北郭(北第3郭跡)で小休止。ここから秋間梅林へと続くハイキングコース「城址と梅林の道」(全行程約2.3km)もあるというが…(どうなんだろう? )。こちらは「今後、検証しよう」ということで、西郭側の坂道へと戻り、後閑城址を後にした。

北郭からの眺望・鴨

上から見た北第2堀切

上から見た北第2堀切

 今回の行程では、後閑城址・東郭群には下りていない(その後、別の日に訪ねて、東駐車場側からアクセスしてみた)。また、機会があったら紹介するカモなので『しばし、待たれよ! 』。安中には、39の城址(砦、館を含む)があるともいわれ、市指定史跡も3か所ある。これからも、安中の中世城郭、攻めてみますぞ〜(真夏に行くのはおすすめできない城址もありますが…)。

東郭群・鴨

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