地域の行事「どんどん焼き」を楽しみました
1月10日、高別当(こうべっとう)子ども育成会が、九十九川(つくもかわ)グランドで、恒例の「どんどん焼き」を行いました。当日は天候にも恵まれ、風もなく穏やかな日。子どもから高齢者まで、大勢の人が参加し、にぎやかに小正月行事を楽しみました。また、テント内では、甘酒、みそおでん、けんちん汁などが作られたほか、餅つきもあり、からみ餅やきな粉餅などが無料で配布されました。
地域の人同士でも、なかなか会うこともなく過ぎていく日々の生活。「あけましておめでとう。今年もよろしく」といった年頭のあいさつが、あちらこちらから聞こえてきます。
グラウンドを見渡すと、中央に道祖神と呼ばれるやぐらが作ってあります。私は、何度もどんどん焼きに参加しているのに、この道祖神がどうやって作られているのか、これまで疑問さえ持ちませんでした。そこで、近くにいた人に聞いてみることに。
「道祖神はどうやって作るの?」
「5~6本の竹の先端をしばって、立ち上げる。それを円錐形に広げてから、周囲に竹やわらを重ね、組み立てていくんだよ。入口も作る。四方は針金で支えるようにして、火が燃え広がらないように調節するんだ」と教えてもらいました。
いよいよ、道祖神に火入れをすると、時折、ボンボン、パチパチと音を立てながら、赤々とした炎が燃え上がっていきました。赤や緑、白のもちで作られたまゆ玉や、するめいかを付けた木の枝を、道祖神の火にかざす人が目立ちます。中には、現代風(?)に、マシュマロを刺している人もいたりして…。
まゆ玉を焼き、いろいろなものを食べ、「この1年、健康で過ごせますように」との願いを込めて、燃え上がる道祖神を眺めました。どんどん焼きのような地域の伝統的行事が、これからも継続できるよう、みんなで協力できるといいなぁと思いました。
取材・文 : ボランティアサポーター ふみふみ