地域活性化…その課題は? 〜「安中まちづくり市民会議」開催〜
“市民発のまちづくり“を掲げる「安中まちづくり市民会議」が、5月21日、Annakaひだまりマルシェ(安中市松井田町松井田)で行われた。先月のキックオフ会議に続いて2回目となった同会議には、安中市民を中心に9人が参加。高崎商科大学、長野大学非常勤講師(地域政策学)の藤本理弘さんによる『本日の報告』や、報告を受けての意見交換が行われたほか、今後の活動についても話し合われた。
「地域活性化 地方の課題・安中の課題」と銘打った藤本さんの報告は、「地域活性化とは何でしょうか? 」「なぜ地域に元気がなくなったのか? 」といった地方の現状、課題からスタート。続いて、安中市の産業構造とその変化や、同市の現状などが説明された。元システムエンジニアで地域政策学博士の藤本さんは、報告の中で「安中市の現状は、短期的には経済的に安定しているように見えるものの、少数の企業への依存度が高く、関連産業が地域内に育っていない。情報という分野でも、市内に地域情報を蓄積できる環境が少ないのが現状。地域情報の蓄積や、地域事業者同士の交流の場が必要だと思います」と述べている。また、藤本さんの報告を受けての意見交換の場では「少子高齢化(人口減少)」「婚活」「福祉」「農業」など、さまざまな分野にわたって意見が出された。
次回の同会議は6月11日(土)午前10時からで、『本日の報告』は高齢福祉がテーマとなる予定。参加費500円。また、同会議では、参加へのお願いに「『安中のまちづくり』に関して自ら考え、行動していく主体的な場所であるという認識で参加してほしい。お互いの立場、役割を尊重し、批判や非難をせず、自分ができることを誠実に行える場になるよう、運営にご協力をお願いします」と提示している。問い合わせは同法人(☎027-384-3131 E-mail : annaka-hidamari@kem.biglobe.ne.jp)へ。