安中市教委が「人権と平和を考える講座」を開催

(2019年9月4日 お使い アリさん)

 安中市教育委員会では、人権と平和をテーマにした連続講座「令和元年度 人権と平和を考える講座」を、松井田文化会館小ホールで開催する。講座は今月10日(火)から10月29日(火)までの全5回で、各回とも午後1時30分から同3時まで。5人の講師がそれぞれの経験を踏まえ、男女共同参画社会、女性の人権、地域活動などについて講演を行う。市内在住、在勤者を対象に、各回の2週間前まで申し込みを受け付けており、参加は無料。子育て世代が参加しやすいよう、無料託児サービスも実施する(事前申込必要)。申し込み、問い合わせは同市教委・生涯学習課生涯学習係(027・382・1111)へ。なお、日程、講師、テーマ等は下記の通り。

●9月10日(火)
群馬大学教育学部教授 斎藤 周氏
「男女とも生き生き暮らせる社会をつくるには」
 男女平等を掲げた日本国憲法ができてから、もう73年がたとうとしています。それなのに、今の日本歯、男女平等ランキング世界110位という状況です。どこに問題があり、どのように改めていけばいいのでしょうか。家庭、学校、職場、選挙など、いろいろな場面を取り上げながら考えていきましょう。

●9月18日(水)
弁護士 富岡 恵美子氏
「『女性の人権』その歩みと現在〜法律相談の現場から〜」
 戦後70年余を経て、女性は教育を受け、職場など多方面で活躍。法律相談でも、夫の横暴に泣く妻から、新たな人生を選択する女性に変わってきた。でも、日本の経済分野の男女格差は、149か国中117位。女性の人権とドメスティック・バイオレンス(夫、恋人からの暴力)、セクシャル・ハラスメントなどを考えたい。

●9月27日(金)
看護師ライター 中澤 真弥氏
「私のワークライフバランス〜子育ても仕事も自分らしく〜」
 人生の大イベントであるはずの結婚、妊娠、出産。しかし、仕事と育児の両立は思うようにいきませんでした。妻、母、女性としての既存の働き方、生き方に疑問をを感じたことをきっかけに一念発起。現在のライフワークに至るまでの体験を交えながら「自分らしさ」を一緒に考え、お伝えしていきます。

●10月9日(水)
6人の子育てママ/消防団員 友寄 一江氏
「『人生100年時代』今までとこれからを、大好きな安中市のことと共に考える」
 小さなころから、周囲の人達によく「男だったらよかったのにね」と言われ続けてきた私ですが、この頃は、「普通」になってきた気がします。あらゆる分野における男女共同参画への意識改革が浸透してきている今。人生100年時代を安中市で自分らしく生き抜くための、「これからの自分」を一緒に考えてみませんか。今話題の「もしバナ」ゲームもやってみます。

●10月29日(火)
元 かみつけの里博物館長 鈴木 越夫氏
「映画化された『堤ヶ岡飛行場』のことなど」
 平成は戦争のない時代でした。しかし、74年前までは戦争をしていました。私達の住む町や村も戦場でした。身近にいる古老達が今まで封印してきた戦時中の話、「どのように生き、どのような生活を強いられてきたのか」などを語り始めています。それは令和になっても平和が続き、世界の国々との共存、繁栄を願ってのことと思います。戦時下に生きた人達の「生の声」に耳を傾けていきたいです。

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