2年に1度開催の「原市鳥追い祭り」

(2016年1月19日 ふみふみ)

1452515539871

 田畑の作物を荒らす鳥や獣を追い払い、五穀豊穣、厄除け、家内安全などを祈願する「鳥追い祭り」。今月9日、10日に「原市鳥追い祭り」が開催され、安中市原市の上町、仲町、下町、末広町の4基の山車が、原市の街を練り歩きました。

 「テケテケテンテン、テレツクテン…」。地元の通りを行き来する山車のお囃子が、賑やかに聞こえます。ゆっくりと進む屋台ですが、交差点の所は道幅が狭いため、誘導の合図とともに一気に右折したり、左折したり。その際には、山車の車の音がゴロゴロと鳴り、見ている側も緊張します。山車をよく見ると、花飾りには木の枝、だるま、しゃもじ、万年豊作などの短冊が飾られ、豊かな実りを色鮮やかに表わしています。熱の入ったお囃子のばちさばきも、聞きごたえ、見ごたえがあります。

 開催2日目の午後3時半には、碓氷病院駐車場で、同午後8時には横町交差点で、4基の山車のたたき合いがありました。山車が十文字に接近、対面して、お囃子を競い合います。4地区のお囃子は、微妙にばちさばきが違います。山車に明かりがともると、祭りもいよいよクライマックス。たたき合いも激しくなり、祭り太鼓の音が響き渡ります。

 お祭りに参加する子どもたちを見ると、左右のほっぺには、白字で「祭」と「り」の文字が書かれています。「『り』はなぁ〜に? 」と聞いたら、「両方で『祭り』だよ」との答えが。「お囃子はいつから練習しているの? 」との質問には「12月頃から」と元気に答えてくれました。中には「子どもの時、次の年にはお囃子の太鼓が叩けると思ったら、お祭りが中止になりました。今も、心残り」と、つぶやく人も。鳥追い祭りは、一時中断されたこともあったそうです。子どもたちにとって、真冬のこの祭りはいい思い出になることでしょう。2年に1度開催される原市の「鳥追い祭り」。また、ぜひ来てみたいです。

取材・文 : ボランティアサポーター ふみふみ

KIMG1100

【広告】