「アプトの道」をウォーキング!
(2015年7月12日 ふみふみ)
峠の湯からめがね橋(碓氷第3橋梁)を経て熊ノ平に至る「アプトの道」。その行程をインストラクターとともに歩く「歩こう文化遺産! アプトの道ウォーキング」(鉄道遺産群を愛する会主催)に参加しました。
6月中旬に開催されたこの催しには、家族や友人同士などが連れ立ち、多くの人が参加。緑深い碓氷峠や碓氷湖を望む、往復約3時間のウォーキングを楽しみました。
往路ゴールの旧熊ノ平駅では、ご当地キャラクターの「こうめちゃん」も登場。三角くじの抽選会なども実施され、賞品を当てた参加者はよろこんでいました。
横川から碓氷峠を越え、軽井沢へ。距離は11.2㎞におよび、標高差は553mあるといわれます。122年前の明治26年、東日本で初めて、太平洋側と日本海側が鉄道で結ばれました。アプト式鉄道が通っていた急峻な難所だった場所を歩くこのウォーキングでも、10か所のトンネルを通過。明治時代に作られたレンガの積み方、日本煉瓦製造会社のマークなども見られます。特に、6号トンネル内部には排煙口があり、外気の明かりが入り込んでいました。
トンネルも橋もレンガを積み上げて造られており、使用されたレンガは約1800万個。「運送方法はどのようにしていたのかなぁ」など、さまざまな想像が頭をめぐります。めがね橋の上から見る景色と、下から見上げるめがね橋の風情とでは全く違ったものがあり、めがね橋の雄大さ、時代の重みに感動。現存していることに驚かされ、大切にしていきたいと感じました。
緑深い季節はもちろん、紅葉の季節に散策するにもぴったりのアプトの道。ぜひ、皆さんもウォーキングを楽しんでみてください。
取材 : ボランティアサポーター・ふみふみ