歴史を感じさせる木造校舎 ~旧・坂本小学校を訪ねて~

(2014年12月30日 ふみふみ)

松井田町坂本宿の信号から北に入ると、道路沿いに真っ赤な懐かしいポストがたっています。ポストの脇には大きなモミジの木が1本。秋にはきれいに紅葉します。その道を進んでいくと、坂本小学校です。坂本小学校は1872(明治5)年創立。これは富岡製糸場の開業と同時期に当たります。地域の人から大切にされたこの小学校は、残念なことに児童数が減少し、平成25年3月31日に閉校されました(閉校当時の児童数は5人)。
校舎は今では珍しい木造建築。昇降口の階段も木製の手すりで、歴史を感じさせます。在学中の児童の中には、いやなことがあると、この昇降口の隅に隠れた思い出がある人も・・・。1階の東には昇り階段があり、上級生にならないと使えないルールがあったそうです。また、時折、サルが山から下りてきて、学校内に来ることもあったとか。
廃校となった坂本小の中をガラス越しに見ると、机やいすが木製で懐かしい・・・。本や理科の実験用具などが教室に取り残されています。グラウンドにはどこの学校にもある鉄棒、ブランコ、野球ネットなどがたたずんでいます。豊かな自然と教育を守るためにも、これを何とか活用できないものかと思いつつ、坂本小学校を後にしました。

取材 / ボランティアサポーター・ふみふみ

 

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