雲門寺で身近な秋を満喫
(2014年12月30日 ふみふみ)
『養蚕』の豊作を祈った「馬鳴菩薩像」
松井田町上増田にある雲門寺には、ぐんま絹遺産にも指定されている「馬鳴菩薩像(めみょうぼさつぞう)」があります。馬鳴菩薩は、貧しい人に衣服を施すとされた仏様。この像は、1787(天明7)年に作られたものといわれ、古くから養蚕の豊作を願う地域の人々に信仰されてきました。白い馬に乗った一面六臂(顔面が一つ、腕が6本)の菩薩像、手には桑や繭、養蚕道具を持っており、養蚕が盛んだった時代を感じさせます。
また、雲門寺の庭園では、四季折々の花木も楽しめます。今回の散策では、色づく木々の錦を満喫できました。紅葉の色鮮やかさが目の前に広がり、「そうだ、京都に行こう」ではなく「そうだ、雲門寺に行こう」という気持ちになりました。身近な地域にも季節を感じさせる『素敵な場所』があることを、もっともっと知ってもらえたらうれしいと思います。
なお、馬鳴菩薩像を見学する際には同寺への事前予約が必要です。
取材 / ボランティアサポーター・ふみふみ
ぐんま絹遺産データベース 雲門寺の馬鳴菩薩像
http://worldheritage.pref.gunma.jp/kinuisan/db-dtl.php?data=92